シルク(絹)の進化と可能性 ~医療への開発~ | 最高級素材純絹(シルク)100%使用の下着通販店【Mayui】 | 最高級素材純絹(シルク)100%使用の下着通販店【Mayui】

お気軽にお問い合わせください

0776–73–5258

シルク(絹)の進化と可能性 ~医療への開発~
2018.06.14

古来よりわたしたちの生活を豊かなものにし続け、欠かせないものとなっているシルク(絹)。

現代社会の中でシルク(絹)は、繊維・衣料品だけでなくありとあらゆる用途へ開発が進み、さまざまな形でわたしたちの暮らしの中に密着するようになりました。

今回はその中のひとつ、シルク(絹)シルクの医療利用についてご紹介します。

 

医療とシルク(絹)

 

 

じつは外科手術に利用する縫合用の糸として、シルク(絹)は古くから利用されていました。

天然繊維であるシルク(絹)は化学繊維でできた糸と比較して人の体に悪影響が少なく、強度もあるためだと言われています。

シルク(絹)縫合糸は強度・機能・人体への適合性・製造コスト・殺菌消毒や品質管理のしやすさなど、医療用の縫合糸に求められる条件を多くクリアしている、と専門家の多くが高く評価しています。

なかでも最も注目されているのが「生体適合性」。糸から人体・人体から糸への影響が少ないことです。これは医療分野においては非常に重要なことで、これを他のさまざまな医療品に活用できないかと開発が進められるようになりました。

 

シルク(絹)の医療へのメリット

 

 

安全性の高さ

シルク(絹)の縫合糸は古くから外科手術に用いられてきました。その実績は人体に非常に安全で、発がん性などのリスクもごく少ないことを裏付けています。

シルク(絹)の縫合糸の安全性についてこれまで様々な実験が繰り返されてきましたが、重い拒絶反応や炎症・毒性などが確認されることはなく、科学的にも安全性の高さが証明されています。

 

ほかの病原体の混入リスクが低い

シルク(絹)をつくり出すカイコは、基本的に桑の葉っぱ、つまり植物だけを食べて育っています。そのため、他の動物由来の医療品(血清など)に懸念される感染症などへのリスクが抜群に低いのです。

またカイコは、飼育環境によってはほぼ無菌状態で育てることが可能な昆虫です。医療品の製造工程のなかでがん遺伝子・危険なウイルス遺伝子が混入するリスクが低く、限りなく清潔で安全な状態で生産することが可能であると考えられています。

 

強度が高い

シルク(絹)は数ある天然素材のなかで唯一と言える長繊維(連続している極めて長い繊維)で、その強度・強靭性は他に類を見ません。

その理由はシルク(絹)を構成する成分にあります。

タンパク質の一種「フィブロインタンパク質」という成分は非常に高度な自己組織化能力を持っており、化学処理を施すことなく不溶性・高強度のさまざまな用途の形態に自在に加工することが可能なのです。

 

 

人間に近い成分

ご存知の通り、シルク(絹)はタンパク質やアミノ酸で構成されており、人の体の組織に非常に近い成分で構成されています。

人の体の細胞に影響を及ぼすことなく利用できるとして、より人間の細胞に近いものへとなるような研究も進められています。

 

分解性の高さ

分解性の高さ…というとなんだかとても難しく感じますが、より生物の体になじむようになっていくか、ということ。

シルク(絹)を利用した人工血管を動物の体内に長期間埋め込んで行われた実験では、約1年後にシルク(絹)の約7割がコラーゲンと置き換わっていることが分かりました。

このデータから、人の体内に入っても炎症などを起こすことなく、安全に適合していくことが分かりますね。

 

シルク(絹)の医療での活躍

研究・開発が進み、現在でもシルク(絹)は医療現場で次々と利用され始めています。まだ実験段階のものもありますが、いったいどんなものに使われているのかを見てみましょう。

 

ケア帽子

 

 

ケア帽子は、けがや病気の治療中・化学繊維のアレルギーで頭皮にダメージを負っている患者さんのために作られた帽子のこと。抗がん剤治療で脱毛の副作用がある患者さんの頭部の保護などのためによく利用されています。

免疫力が低下している患者さんにとって、髪の毛がないことによる頭部の冷えやほんの少しの傷もダメージとなり、感染症のリスクが高まります。また、汗をおさえる髪の毛がないので汗がダイレクトに顔に流れ落ち皮脂も気になるようになります。感染症のリスクの面から考えても、清潔な状態を保っておかなければならない患者さんにとってはとても深刻です。

シルク(絹)なら保湿性・吸湿性・放湿性に優れているので、ずっと帽子をかぶっておく必要のある患者さんでも快適に着用できます。一年中季節を問わず着用できるのも◎。

ちりやほこりを寄せ付けず、抗菌作用もあるので免疫力が低下したりアレルギーがあったり、敏感肌や肌にダメージを追っている患者さんでも安心。

病と闘っている患者さんの強い味方になれるのも、シルク(絹)の高い性能だからこそ、なんですね。

 

縫合糸など

 

 

強度があり人間の体への悪影響が少なく、長時間体内に存在していても負担の少ない縫合糸として重宝され続けてきたシルク(絹)。

現在では、骨折などの治療に使用するプレートやボルト・ビスに応用できないかと研究が進められています。

体の中に入っても影響が少ないだけでなく、骨折した箇所が修復するころに体の中で分解できれば、ビスやプレートの除去のために再度手術を行う必要がなくなり、患者さんへの負担がこれまでよりはるかに少なくなります。

他にもインプラントへの応用のための研究も進んでおり、実用化されればはるかに負担の少ない治療法が確立されていくことでしょう。

 

再生医療

 

 

シルク(絹)を水に溶かすことでタンパク質「フィブロイン」の水溶液ができます。これに処理を加えることにより樹脂やフィルムなどさまざまな構造体が製造できるようになります。

現在実用化に近い状態まで開発が進んでいるものが、関節軟骨の再生医療。フィブロイン水溶液からつくられたスポンジに軟骨成分と同じ細胞を加え、損傷してしまった軟骨の関節にあてておくと、元のように軟骨成分が再構成されていくというもの。

シルク(絹)は細胞の活性化促進に効果が期待され、骨や皮膚や角膜の再生への活用の開発もどんどん進められています。

 

人工血管

 

 

何らかの理由で血管の機能が失われたときに用いられるものが人工血管。長く体の中に存在し続ける重要な機関の代替品となる人工血管には、非常にシビアな条件が求められます。

現在おもに利用されている人工血管のフッ素やポリエステルなどでは、6mm以下だと血栓ができやすいという大きな問題を抱えており、心臓部分など細い血管が必要な部分の人工血管として利用してしまうと心筋梗塞や下肢切断など重大なリスクにつながる危険性をはらんでいます。

東京農工大学大学院工学研究科の朝倉教授はシルク(絹)の高い強度・生体への適合性に注目し、なんとか人工血管に応用できないかと長年研究を重ねています。

朝倉教授は世界で初めてシルク(絹)の人工血管をつくることに成功し、フッ素やポリエステル製のものと比較して6mm以下の人工血管でも血栓ができにくいというデータを発表しました。

シルク(絹)は体の中で時間の経過とともに自然分解されることから、自分の力で新しい健康な血管を再生できるようになる可能性も期待されさらに研究・開発が進められている、シルク(絹)医療でもっとも注目されている部y名でもあります。

 

まとめ

 

 

普段衣料品としてわたしたちの生活にかかわっているシルク(絹)。こんなに高性能なシルク(絹)を繊維だけでりようしていてはもったいない!という考え方から多方面への開発が進み、現在に至ります。

シルク(絹)にはまだまだ力が秘められています。古代から愛され続けてきたシルク(絹)は、進化を止めることはないでしょう。

シルク(絹)の可能性にこれからも期待していきたいですね!